ADHDとは

注意欠陥・多動性障害って知っていますか?

最近、というよりかはここ数年で一部にはどうしても部屋を片付けることの出来ない人たちがいます。片付けられない理由としてはいくつかあるでしょう。捨てるものがない、単純にもったいない、掃除することが億劫で仕方がない、といったところでしょうか?なんにせよ、掃除をしてきちんと整理整頓している環境での生活が一番の理想形である・・・・・・とは言えないでしょう。人それぞれ少し散らかっているような感じが一番落ち着く、といった心理状態が働くこともありますので、結局のところはその人の範囲で何とか出来るなら問題に越した事はないのかもしれません。しかし片付けないことに関しては色々と面倒なことにもなります、部屋の中に散らばっているゴミに群がって虫がわらわらと集まってきたり、干していないシーツなどにダニを始めとしたハウスダストなどという問題もおきます。皮膚がかゆくなったり、地面を見たことがない、といったような状態になってはさすがに個人の問題、ということにはならないでしょう。きちんと片付けていないと、やがてにおいと言う不快指数を増加することになる近隣の住民トラブルに発展しかねます。ややこしいですよね、こうなってはもはや人間同士のトラブルになってしまうので、最悪法の力が介入するといった国家が割り込んでくることもありえます。

こうした片付けることが全く出来ない、ということを気にしている人の中には片付けたいと思っても片付けられない人はいるかもしれません。ですが待ってください、そんな人はもしかしたら、ただだらしないという問題ではないかもしれません。もしかしたら『注意欠陥・多動性障害』という病気の可能性もある、ということが浮上してきます。通称ADHDとも呼ばれていますが、こちらの病気は発達障害の一種となっています。発達障害というと幼少期の頃から発症していると思っていますが、このADHDは成人してからもその症状が残っているという可能性が浮上したことで取り上げられたこともあります。ですが馴染みのない発達障害の種類であることも事実です。そこでまずはこの障害に関しての説明からしていきましょう。

概略

このADHDという病気はDSM-IV-TRにおいては行動障害のほうにも分類しているが、ここでは発達障害としての枠組みで話をしていこう。この障害が顕著に出る時期は大体社会的ルールが増加することになる小学校入学前後に、この障害の特長となる症状を発症しやすくなるといわれている。発症原因としては遺伝的なものであると一般的に言われているが、同様の、他の病名では適合するのは難しいという場合に、このADHDを用いる場合もあるという。

この病気を発症していると日常生活に大きな支障をもたらすようになってしまうため、治療には適切な環境を整えることが緩和にも繋がると考えられている。体の、主に脳に障害を負っているとして脳障害の側面が強く、発症を確認していないときに躾や本人の努力といったことでは改善することは非常に難しいと言われています。

このAHDHという障害は主に三つに分類することが出来るが、その中でも『不注意優勢型』、通称ADDという名称の、主に注意力にかけている人の患者をADHDと指していることが多い。子供の場合にはICD-10による多動性障害の診断が下されることが適用されやすくなっており、主な患者層として学童期までの子供、特に女児の方が多いといわれている。ところが、女児の場合は他動が目立たない不注意優勢型に分類されることが多く、発見が遅れてしまうといった問題も起こっている。そのため、実際の数値では男児と女児の差ということを考えると、その差はほとんどないかもしれない、と考えられるとも言われています。

具体的な症状

ADHDの具体的な症状としては、集中困難・過活動・不注意などの症状が大体7歳まで確認されているが、過活動が顕著でない不注意優勢型の場合、幼少期には周囲が機がつかない場合も多くなっている。それまでは年齢が上がるにつれて見かけ上の『他動』は減少していくため、今までは子供だけの症状として考えられていたが、近年の大人の中にこの症状に良く似た人たちが続出したようなことになって、成人しても残る可能性があると理解されるようになった。その場合には他動ではなく、感情的な衝動性や注意力、集中力の欠如が主な症状となっている。先ほど述べたように遺伝的なものも一因となっているため、症状は育て方や本人の努力で完治することはないとも言われている。

ただこのADHDについて成人している人に当てはめるべきかどうかということは、医師業界においてはまちまちとなっているが、子供だけの病気だという見方に対しては少数へとなってきている。ところがこうした動きをよく理解していないといった医師によっては、幼児だけの症状だと認識している医師も少なくはなかった。

また、この症状はうつ病・PTSD、アスペルガー症候群でも類似の症状を呈することもあり、また他の病気と合併することもあるので、正確な判断はADHDに理解の深い医師の診断が必要となっている。またアスペルガー症候群や高機能自閉症との関連については合併症としてではなく、これらの症状全てを自閉症すペクトラムの中に内在する高機能広汎性発達障害の一種として区別せずに診断して取扱っているという見解も出ている。

原因

ADHDの発症原因となっている原因としては、現在までも判明しておらず、業界においては病気の全貌を解明することに尽力を尽くしているところとなっています。その最たる原因はやはり遺伝的なものではないかとも言われており、特に一卵性双生児では極めて高い頻度で一致していることから、血縁者に共通して見られていることも多いと考えられている。この遺伝的な要素に様々な要因が加わってしまうことで、症状が表層部分に湧き上がってしまうと考えられている。抑制や自制に関する脳の神経回路が発達の段階で損なわれている点までは確かであるとも言われているが、その特定の部位・機能が損なわれている機序は仮説の域からではない。

ですがADHDの患者として診断された人の特徴として、脳の部位自体の機能不全が疑われているところは大きく分けて3ヶ所あると考えられている。ADHDの子供達はこれらが有意義に縮小していることが見出されている。その主な特徴としては以下の通りとなっている。

  • 右前頭前皮質:注意をそらさずに我慢すること、自意識や時間の意識に関連している。
  • 大脳基底核の尾状核と淡蒼球:反射的な反応を抑えている、皮質領域への神経入力を調節している
  • 小脳虫部:動機付け

以上のような脳の縮小によって、複数の遺伝子異常が関係しているのではないだろうか、とも考えている。

治療方法

ADHDの主な治療法としてはいくつか方法があり、最も代表的な治療法は薬物療法となっている。

この薬物療法に関してはアメリカである研究結果が出されている。それはアメリカ国立精神衛生研究所が出資した、7歳から9歳の600人近い子供を追跡した大規模な研究となるMTA研究が実施されたのだった。その研究結果によれば投薬治療後のその後としては、3年後の追跡調査では予後の不良に結びつくような結果になってしまい、8年後でも投薬による恩恵を見出すことは出来なかったともいわれている。

覚せい水準を引き上げることで症状を防ごうという理由から、治療には中枢神経興奮薬が用いられているものの、対症療法というだけで根治を目指している薬ではないということだ。日本でADHDに使用されている薬として『塩酸メチルフェニデート』、商品名ではリタリンが使用されていた。しかし当時はADHDへの仕様は認可されていなかったこともあり、二次障害のうつ病に対して処方するという形を取っていた。その後リタリンそのものがうつ病に対しての適応薬としては間違っていると考えられたために削除されたことで、変わって『メチルフェニデートの徐放剤』、商品名はコンサータという薬が小児科におけるADHDの適応薬として認可されるようになった。コンサータは成人ADHDでは使用できなかったものの、その後治験を得て認可されるようになった。

この塩酸メチルフェニデートがアメリカで投薬実験の結果としてはよろしくない結果になったのは、この薬が持っている副作用が原因と考えられます。この薬には本来覚せい剤としての機能が働くため、長期的に摂取していると依存性や何らかの副作用を引き起こすという可能性も出てきてしまうのです。アメリカではそういった負の面が顕著に出てきてしまったという事になってしまったのかもしれない。とは言いますが、この薬はきちんとした処方で使用していればそういった副作用には基本的に悩まされることはないのです。きちんとした医師の指示に従っていれば、こうした覚せい剤としての恐れはほとんど心配要らないのです。この薬は全頭全や皮質の乗るえぴね不倫・トランスポーターに作用して細胞外ドーパミンの濃度が上昇して、治療効果をもたらすという仮説が立てられているのです。リタリンは、脳内のドーパミン・トランスポーターとノルアドレナリン・トランスポーターに作用することで、ドーパンやノルアドレナリン量を増やすといわれています。

ADHDの症状を緩和させるために、カフェインの補助的に使用している人もいるものの、薬物としての代替になるということはないので補足しておく。またベタナミン錠もリタリンと同じく規制対象になる可能性が高くなっており、ADHD患者、特に成人期のADHD患者を取り巻いている治療薬問題は大変厳しいものとなっているため、今後患者に対する適切な薬をどうすかで現在も話し合いが続いている。

また、ADHDが精神医療の分野で使用されている医療大麻に有効であるとの見解が出されたことでその名を広げることになるが、本当に有用かどうかという点に関しては現在もその研究を続けている。規制の緩和されたアメリカやカナダ、イギリスなどでは精神科医が医療大麻や大麻の有効成分となっているテトラヒドレオカンアビノール系製剤を患者に処方する場合が増えており、中枢神経興奮薬に比べて副作用や依存の少ない有力な代替薬として使用されているが、日本では未だに認可されていないのでご注意ください。